食の安全性に対する意識の高まりとともに、オーガニック食品や有機食品に目を向ける方が年々増えてきています。「オーガニック」の目的とは、自然との調和を図り、環境に負担をかけないこと。毎日の生活に手軽に無理なく取り入れることで、家族の健康だけでなく、予防医学や地球環境問題にも取り組むきっかけ作りになればと考えております。

普段から、皮、種、実、葉、根など全てを食べることは容易ではありませんが、まるごと食べることはファイトケミカルスなどの栄養成分が期待できます。特に種は、次の世代を生み出すためにできており、生命力に満ちている部分。

皮や芯など堅い部分に含まれる栄養素や、腸に良い食物繊維が豊富という点も注目されています。ハンナの原料である野菜や果物は、皮や種なども、まるごと発酵させ、エキスを抽出しています。ファイトケミカルスは色素、苦味、辛味などに多く含まれており、カテキン、アントシアニン、リコピンやイソフラボンなど、野菜や果物などの植物が持つ成分の総称。最近の研究では、非有機栽培より有機栽培の農作物の方がファイトケミカルスの量が約2倍近く多いことが発表されました。数1000種類以上あるとされるファイトケミカルスには、抗酸化作用が期待できたり、血流の改善、老化予防、代謝の促進、免疫力向上、脳機能の強化、殺菌作用など、その種類によってさまざまな働きがあると言われています。

人は空腹や飢餓状態となると、細胞が様々な働きを成すことが、近年様々な学術論文で明確化してきました。ガレンテ博士が発表したサーチュイン遺伝子、そしてノーベル賞を受賞した大隈先生のオートファジーなど。これらの共通点は、カロリーセーブをすることで、サーチュイン遺伝子＝長寿遺伝子が活発に働くというものです。この遺伝子が活性化すると、細胞内でエネルギー源を作り出す小器官「ミトコンドリア」が増えるとともに、細胞内の異常なたんぱく質や古くなったミトコンドリアが除去されて、新しく生まれ変わる「オートファジー（自食作用）」という機構が働きます。細胞を若返らせる働きがあると言われており、老化防止や若返りに効果的とされています。